県内の城を歩こう!#2掛川城
こんにちは!
本日は「県内の城を歩こう!#2」をお届けしたいと思います!
静岡県内の城をご紹介していく当シリーズ。第2回目は掛川城です!
前回が駿府城で今回が掛川城…まずは天守のあるお城から紹介してくことにします!
山城ファンの方、もう少しお待ちくださいw
では、お城のご紹介です。
「掛川城」の所在地は静岡県掛川市。城は掛川市街の中にあり、掛川という町が城下町に起源をもつ都市だということがわかります。
城の南側には、新幹線の停車駅でもあるJR掛川駅があり、車窓からも天守がよく見えます。
このお城のすごいところを本日は2つ紹介したいと思います!
1つは、天守です!
現在全国各地にあるお城の天守閣は、実はいくつかの種類に分けることができます。
「現存天守」というのを聞いたことがあるでしょうか?
これは名の通り、城が現役であった江戸時代以前に建てられ、数々の天災や戦災を乗り越えて今に至る、いわゆる「ホンモノ」の城です。これは12城しか残っていません。
その次にレアなのが、この掛川城が分類される「木造復元天守」です。
「木造復元天守」とは、当時の図面や工法をもとに木造で復元した天守のことを指します。
ですから、きわめて「ホンモノ」に近い後世の作り物という事になりますねw
ただ技術の発達した現代でも、当時の図面や工法に沿って忠実に再現するには数々の困難があります。
1つは技術の問題、2つ目は建築基準法や消防法など建築当時には無かった法律の問題、3つ目はお金の問題です。他にも困難はあると思いますが大きくはこの3つでしょう。
やはり木造で復元しようとすると、良質な材料費や高い技術を持った大工集団を雇う人件費などで、鉄筋コンクリート造よりもコストがかかるみたいです。
ですから、「木造復元天守」は全国的に見ても珍しく、掛川は貴重な存在というわけですね。
ちなみに、掛川城の天守は山内一豊という武将が城主となった際に建てられたものです。大河ドラマ「功名が辻」で知られる人物です。
その後一豊は土佐に移され、高知城を建築します。
時代はめぐって掛川城天守再建の熱が高まった時、実は残っていた図面(もしくは絵図)では完璧に復元することが難しかったそうです。
よって、山内一豊が掛川城のとおりに築いた高知城天守を、逆に復元掛川城のモデルにしたのです。(ちなみに高知城は現存天守なので当時の姿とほぼ変わらないと思われます。)
こうして時を超え、山内一豊の築いた天守が掛川に再建されたわけです。
ただ完全な復元ではないから若干グレーな気もしますが……w
まあでも高知は現存だし、掛川をモデルにしてるし、それを逆にしただけだからいいでしょうw
ということで、訪れる際は貴重な天守であることを感じながら天守に登ってみてください。
そして高知城の写真か何かと見比べてみてください。外観はほぼ一緒ですからw
次に2つ目を紹介したいところなのですが、都合により2つ目のすごいところは明日紹介させていただくことにします。
それではまた、よろしくお願いします。